[屋根塗装]瓦の塗装もできるんです![陶器瓦の塗装。さらに赤字の話]
2012年3月17日
こんにちわ、茨城の筒井塗装です。
茨城県でのお家の塗り替えは、土浦の筒井塗装にご用命くださいませ!
さて、今回はこちらの写真です。
陶器瓦の塗装
陶器瓦の塗装です。
すごいピカピカ!ピカリンでいい感じです!
筒井塗装では、エアレススプレーでの塗装工事は、
基本行っておりません。塗装ミストの飛散があるから、
住宅地なのでは、作業がとってもリスキーなのです。
なので基本は刷毛・ローラーでの塗装です。
しかしながら、陶器の瓦は刷毛やローラーですと、
どうしてもつやが鈍ってしまうんですよね。
というわけで、うちの自慢の職人、1級技能士の沼田が、
ひっさびさのエアレスでの屋根塗装をして参りました。
さて、屋根塗装、特に瓦についてなのですが、基本陶器瓦というものは塗装の必要がありません。
というか、陶器瓦に塗料って、すごく食いつきが悪いんです。
原因は陶磁器の表面が硬いから。
なので、通常の屋根塗料では層間剥離の原因となり、塗装は行いません。
実際には、陶器瓦用の塗料を使うことになるわけですが、これが通常の塗料の3倍くらいして、あまりお勧めはしてないのが現状です。
ただ、お客様の中には瓦のひび割れや汚れが気になる、という方もいらっしゃったり、
屋根の色が好みと合わない、という方もたくさんいらっしゃいます。
また、陶器に見える屋根瓦にも、
○釉薬が塗ってあるもの
○焼付け塗装がされているもの
○素材そのものの色が表面をつくっているもの
と、すごく種類があり、同じ形なのに違う塗料を用いないと、塗膜が食いつかない、なんてことが非常に多いんですね。
瓦の塗装
今回のこちらの屋根は、新設に近い、レンガ材に塗装を施した、
鏡面仕上げの屋根瓦でした。
サンプルにとあるアクリル塗料で
塗装してみたのですが、
セロハン試験をすると、
まぁ面白いくらい食いつかないんです。
で、今回使わせていただいたのが、オリエンタル塗料さんの
「トウキマイルド」
2液弱溶剤型のシリコン塗料です。
こちらの塗料は釉薬が塗ってあるような硬い瓦の表面に、
下塗りをしないで塗装できるというスグレモノです。(金額がすごかったのですけど)
こちらの写真で、
塗装後の表面が反射してるのわかるでしょうか?
表面のつやがすごくて、塗装したあと爪でひっかいても
なぜか剥がれてこないんです。
通常このつやや強度は、2液でも強溶剤型に見られる、
板金塗装などに使われるような塗膜強度でないと、
こういうことは不可能なのですが、そこはさすがオリエンタル工業、
不思議な塗料を開発しているものです。
施工的には、風があったりすると作業できませんし、天気が悪くても、
まして住宅地で作業するわけにも行きませんが、
たまたま条件のよい現場で、うまく作業ができたので、
この作品はよい結果になるかと思います。
屋根塗料というものも、遮熱やら耐候性やら話が出ますが、
まずは素材に適した塗料であるかどうか、が大切なんですね。
作業データ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
陶器瓦120㎡ オリエンタル塗料「トウキマイルド」 2回塗り仕上げ
作業日程:高所作業車作業・高圧洗浄・エアレス塗装・各種養生等
作業日程 2人×3日
見積塗装費用 26万円
実際作業^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
現場にいくも雨で作業できず 2人×2日
現場にいくも風で作業中止 2人×1日
合計人数 12人・・・一人2万円とした場合、24万円
塗料費用 103600円
小計 343600円 △80000円
おいぃ!赤字じゃんか筒井塗装ー!
というわけで、高所作業車代とか、会社経費を乗っけたらそれこそ大赤字の状態なので、社長には言えない状態なのですが、
塗装というものは、天気一つでものすごく左右される、非常にデリケートな作業なのですよー。
屋根塗装と考えても、実際は30万円~40万円くらいはかかってしまうというのが実情です。
ちなみに、この屋根120㎡が100㎡くらいのコロニアル屋根だとして、
通常のリフォームで使う屋根用シリコン塗料だと、
2人×4日 1人工2万円として8万円。
下塗り材 エポキシ浸透塗料 1缶 @12000円 計12000円
上塗り材 シリコン塗料 3缶 @15000円 計45000円
タスペーサー 12000円
副資材費及び 25000円
移動経費及び会社経費 20000円
合計194000円 (消費税計算はしていない)
まぁ、こんなところになるかと思います。遮熱塗料だと純粋に2倍くらいの金額かと思います。
当然高所作業車代や足場仮設費用、ネット養生などは含まれませんので、
屋根塗装だけだとプラス10万程度になるかと思いますけど、大雑把にはこれくらいの費用負担になりますね。
あとは、よい職人さんに作業してもらえるかによりますが、茨城の筒井塗装はそこらへんの職人とはちょっと違う、
スゲー職人しかいませんので、そこらへんは任せてください!(笑)
屋根塗装だけでも結構奥が深いという作業現場でした。
お家の塗り替え、春先の筒井塗装も頑張って参りますので、
塗り替えをご検討のお客様いらっしゃしましたら、ぜひ筒井塗装でお願いいたしますね!


