ベタ基礎でも白アリは外からやってくる。
2021年2月4日
ベタ基礎でも白アリは出ます。
白アリは木を食べます。食べ物がなくなると、次の木へ移動していきます。
木がなくなると、いなくなります。ということは、どこかに行っちゃうわけですね。
どこか・・・、それが自分のお家だと困ります。
ここのお家はベタ基礎なので、心配していなかったようですが、親戚のおうちのウッドデッキを解体し、それの処分のために庭に置いといたら、白アリが出ちゃった!ということでした。
白アリがウッドデッキに入っていたのか、庭に置いといたら白アリが入っちゃったのかはわかりませんが、来ちゃったからにはお家を守るために防除しなくてはいけません。
結構、皆さんは白アリ薬剤は撒いとけば大丈夫、噴霧・塗装しとけば大丈夫、でも臭いとかもきつそう、などとお思いですが、実は
・土と木では薬剤が違う。
・塗ってすぐに白アリが死ぬわけではない
のです。
木には浸透し素材に影響がない保護材タイプ、
土には成分の残留期間が長いけど毒性は分解されやすいタイプ
と、使い分ける必要があります。
臭いや毒性が強いと、効果はあっても噴霧している作業者や、お家に住んでいる人にも影響が出ますし、木材に乾かない薬剤を塗るとカビます。
安全だけど、白アリに効果があるものは、白アリ薬剤の成分と、しっかり作業することになります。
床下収納から床下に入れるようになっているので、そこから潜り込みます。
タイベックやマスクなど保護具をつけて潜ります。
駆逐ではなく防除をする理由
薬剤を散布すると、やっつけた気になりますが、駆逐とは違い、防除という考え方で、薬剤も即効性ではなく、遅効性な薬剤です。
白アリをやっつけるためには、白アリに直接、薬剤をかけなければしぶとく生き延びます。
そして薬剤を撒いている時には、白アリは木材や隙間に隠れたり逃げます。
薬剤掛からない!意味ない!
ということになります。
お家から白アリがいなくなれば良いのであれば、手段は問わない。というのが防除です。
なので、
『ここの木材はおいしくないよー、ここらへん食べない方がいいからねー』
(但し食べたら死ぬし、ずっといても死ぬ)
という薬剤(※個人の感想です)を木に染み込ませておけば良い、というものです。
木部がびっしょりになるまで噴霧して、浸透させます。
浸透すれば、白アリも死滅したり発生しにくくなり、元気な白アリは徐々にいなくなります。
ベタ基礎なので、コンクリート床面にはあまり施工をする意味がありませんが、浸透薬剤を。
庭先の犬走りなど、基礎周辺には、土専用の薬剤を散布します。
外からの侵入はさせない、中にいるものの侵略はさせない、というディフェンスゲームのように、白アリ防除は考えないといけません。
ちなみに、最近の木部用の白アリ薬剤は杏仁豆腐みたいな匂いなのです。混ぜている時はおいしそうです。そのまま飲んだら死にますけど(笑)。空気中ではほとんど臭いがしません。