[刷毛持て]塗装工事は施工管理技士と塗装技能士のいるお店で![塗装工事のあり方]
2019年6月4日
こんにちは、土浦の筒井塗装です。
当店では、屋根の塗替えや外壁の塗装工事を行っております。
塗装工事店なので、鉄骨の塗装や、外壁の補修作業、
また公共工事等も行っております。
一般お客様からみると、ホームセンターの窓口や、お家の塗替え専門店のほうが
良いのかもしれませんが、塗装工事は、
『塗装工事の営業免許のある』、
『施工管理技士がいる』、
『塗装技能士が施工する』、
工事店で行っていただけたらと思います。
お家の塗替えという意味では、ホームセンターやリフォーム工事店なども
しのぎを削っておりますが、安く工事ができる反面、
カタログから選ぶだけだったり、金額や安かったり逆に高かったりします。
きれいにはなるけど、本当に必要な工事だったのか、
補修してもらいたかったところが、本当にこの補修方法でよかったのか、
など、後から問題にならないような施工を行っていただきたいと思います。
実は、リフォーム工事においては、
『500万円以下の工事においては、営業許可がいらない』
のです。
正式には
「500万円以上の工事においては、建設業許可が必要」
ということなのですが、お家のリフォーム工事は、よっぽどの改修工事でなければ、
500万円などには行きません。
つまり、資格も、営業許可も、建築知識も持たない誰でも、
『私リフォーム工事請け負えます』
といって、工事を請け負えることができるのです。
私もこの仕組みはどうかな?とは思うのですが、現在の日本の改修工事の法律
ではそのようになっています。
で、一般的にはいろんな形式のお店、たとえば
・建築設計事務所
・工務店
・リフォーム店
・施工店(工事店)
というものがあります。
建築設計事務所は、建築士が設計業務を行うお店ということで、
図面を引いたり、設計を決めたり、仕様を決めたりして、もっとも信頼がある
イメージがありますが、建築士というものは、「建築物においての法律家」
であり、全員施工技術があるわけではありません。
逆に、大工さんや設備屋さんが設計図面から起こせるメリットを持って
いますので、新築や、構造変更などがある場合には、
トータルで監理業務を行えるということです。
ただ、監理料がかかるということも、工事においてはお金のかかるところです。
リフォーム店は建築設計事務所に近い性質ですね。
各下請け工事店を抱えて、工事をしますので、多重請負構造です。
一方工務店は、施工そのものを行う施工管理がメインです。
当然施工管理だけでなく、設計事務所のように監理して、
下請けを束ねることもありますし、直接施工を行う工事店でもあります。
今でこそあまり差がなくなっていますが、工務店は大きな工事から小さな工事まで、
総括で施工することが可能です。
新築で考えると、設計事務所→工務店→各工事店という施工が
一般的なのも頷けます。
そして、各専門工事店は「工事を末端で行う職人さんの会社」ということが言えます。
現場としては私たちが赴いて工事をするわけですが、当然お客様の要望ではなく、
元請会社の仕様を元に、工事をしていくわけです。
施工管理の難しいところはここでして、構造性質上、
「設計はこうだけど、現場はこうなんだよなぁ」
ということがあります。
が、施工監理を行っているところが多重構造なので、現場の指摘や工事変更が利きにくいわけです。
例などは割愛しますが、最近の工事店は、この構造を変えるために営業力を持って、
お客様の工事を受注しようという動きになっています。
当然、中間マージンが発生しない分だけ安く施工できたり、
同じ金額なら施工レベルを上げたりできるわけです。
直接受注できれば、当然利益も出やすかったり、赤字が出にくかったりもします。
しかし、ここで最初の話
『営業許可がなくても請け負える』
という問題が出てくるわけです。
適切な施工レベルを持たない参入者が、営業力だけで受注したり、
ほぼ下請け工事店に丸投げ状態で監理業務をしたりということが多々あります。
直接施工店の多くは、この実態はお客様に不利益しか産まないと思い、
より良い施工をできるように営業力を付けて頑張っています。
当店なども、営業力こそまだまだ足りませんが、直接現場に関わり施工することで、
正しい施工やきれいな仕上がりになるように頑張っています。
ぜひ、工事の際には、
『営業許可がある』
『施工資格がある』
『施工技術者が常駐する』
工事を行う業者を選定していただければと思います。