〔防塵塗装〕床の塗装工程を追ってみました。
2008年10月25日
いつも筒井塗装HPにお越し頂きありがとうございます!
筒井塗装では、茨城県南の建築塗装工事、
特に屋根塗装・外壁塗装の手塗り工法に定評があります。
今時、吹付塗装という飛散リスクの高い工法なんてできませんからね。
防塵塗装の作業前。
さて、今回はちょっとなじみの浅い、
防塵塗装についてです。
防塵塗装における通常の
塗装工程を追ってみました。
防塵塗装①下地清掃
まずは塗装の準備です。
新設したモルタルは、アルカリ分が
強いので、3週間ほど寝かせます。
清掃の様子
PHが安定してれば、ゴミや砂状の
ぶつを取って、塗装開始です。
アルカリ分が強いと、密着不良や
色化けなどがおきるので、
洗浄剤での洗浄後、乾燥養生が必要です。
今回は、問題がないので、掃除機で吸い取り、素地調整完了です。
防塵塗装②下塗作業プライマー塗り
今回使用する、防塵塗料の下塗材は、
アトミクスのアトムプライマー#800です。
この下塗材は、ウェット状態(乾燥前)での
上塗りが可能な下塗材です。
上塗りも、アクリル樹脂からウレタン樹脂、エポキシ樹脂、
変性エポキシウレタン樹脂と、色々な上塗りが可能で、
結構便利な代物です。
まずはチリ際を塗装します。
防塵塗料を塗るところと、塗らないところの境目を
塗装します。テープ養生をかけて見切りを
綺麗にする場合と、テープがくっつかなかったり、
テープをしても綺麗に見切れない場所は、
刷毛で見切っていきます。
刷毛で見切り終わったら塗りこんでいきます。
チリ際の塗装が終わったら、
広い面をローラーで塗りこんでいきます。
塗布量の規定もありますが、下塗材は、
「吸い込ませて下地を固める」目的なので、
たっぷりすばやく塗っていきます。
③意外と大切な乾燥時間。
塗装したら乾燥時間が必要です。
この塗料は、完全乾燥前に、
上塗りをかける必要のある塗料なのですが、
人が乗れるようになるまでに少し放って置きます。
下塗り完了後の室内床面。
もっとも、吸い込みが激しい場合、
塗った直後には乗れるようになってしまいます。
・・・その状態ですと、もう一回下塗りを回らなきゃなんですけどね。
④防塵塗装の中上塗りは、フロアトップ#5000
フロアトップ#5000は
弱溶剤のアクリル塗料で、床美装仕上げ用防塵塗料です。
綺麗に仕上て、埃の発生を抑えます。
防塵塗装中。
塗り方は均一にならすことさえできれば、
下塗りや他のペンキと変わりません。
ひたすら塗っていくのみです。
綺麗に仕上がっていきます。
当然、ひび割れは塗装前にパテ補修をかけておきますが、
床のクラックは塗料水分が乗ると広がる性質があるので、
中塗りをしてからひび割れが目立つ時もあります。
その場合は、中塗り終了後にパテをかい、
タッチアップ塗装をしてから上塗りを全面にかける、
という工程になります。
非常にめんどうくさい工程ですが、防塵塗装は下地に素直なので、
いい加減な施工をするとすぐに問題が発生するので、
ゆっくりのんびり、塗料と塗装面の様子を見ながら、
塗装していきます。
⑤防塵塗装 中塗り完成後。
1日で本日の塗装はここまで、
あとは次の日に、上塗りをかけて終了です。
ここまでで、1日めいっぱいですね。
よくペーパーをあてて、塗膜を磨かないのかという話を聞きますが、
あれは体育館のような木部ですので、無機材質にはやりません。
また、目荒らしをしてしまうと、乾燥塗膜を剥いてしまい、
上塗りをかけた時、上塗りの溶剤分が必要以上に浸透し、
塗膜の縮みを発生する場合があります。
さて、上塗りなのですが、作業的に一人でだいじょうぶだったので、
私が一人で作業しました。・・・そのため上塗り工程中の写真を撮り忘れました。
こうやって管理写真にしていった時に、上塗り写真がないと
手抜き工事みたいに見えちゃいますね(汗)
さて、上塗り乾燥後がこちら。
防塵塗装 上塗り完了・完成!
このように、セミグロス(半艶)でも、なかなかきれいな
床面になってきます。
これで部屋の埃は押えられますし、
掃除も結構楽になってきます。
ガレージ・車庫などにもおススメですし、
耐薬品床にすれば、オイルのこぼれやしみにも強くなります!
防塵塗装も、塗料の目的としてはかなり保護の部類ですが、塗るときれいになりますから、こういう塗装は作業してよかったなーと思いますね。仕事が楽しいと思える一つです。
防塵塗装のご用命は、ペイントプロ筒井塗装にご用命くださいね!