茨城県土浦市|PAINTPRO TSUTSUI(ペイントプロ ツツイ)|屋根塗装、外壁塗装、お家の塗替え

塗装屋さんからの質問がきました。

2025年12月8日

めっきり寒くなりました。

屋根塗装や外壁塗装って本来冬場はあんまりオススメしてないんですが、

あまりにオススメしてなかったら、ずっと暇です。

なにかお仕事ありましたらお声掛けください(笑)

 

さて、塗装屋さん(職人さん)から質問が来ました。写真も来たので解説します。

 

質問『下塗り入れたら旧塗膜がめくれてくる、このまま塗っても平気か?』

写真のように、吸い込みを止めるプライマーを塗った後、上塗りを掛ける前に、前回の塗膜がチリチリ浮いてしまったとのこと。

これ実はよくある現象なのです。

 

では塗膜が浮いてきてしまう原因は何なのか?

 

原因としては、

①旧塗膜が素材との密着が悪い

②下塗り材が浸透する際、溶剤分が強すぎて下塗り材の沈降(縮み)を起こした

 

と推測されます。

①については、前回の塗装の素地が悪かったり、湿度や経年劣化で浮きや剥がれが発生していたということはありますが、いくら高圧洗浄しても旧塗膜が除去できるところまでは行かない事が多いです。

 

問題は②の溶剤分が強すぎて下地を溶かしてしまい、浮いてきたところですね。

 

これは塗料選定を間違えている事が大きいのですが、塗料メーカーの屋根塗装仕様に、比較的強い下塗り材設定が多いことが選定の難しさになっています。

 

溶剤分が弱い上に、溶剤分が強い塗料が乗らないことは塗装屋さんならわかるのです(…わかるよね?)が、どんな塗料が塗られているかまでは、職人さんでもぱっと見ただけではわかりません。

 

素地が弱そうな下地には溶剤分が強いもののほうが、硬い下地を作ることができますので、上塗りには安心なのですが、旧塗膜が縮んでしまい、塗装エラーになることが多いのです。

 

なので、本来であれば、旧塗膜の上に塗装可能な下塗り材を施工すべきだった、というのが答えになりますが、下塗り材を塗装しちゃったあとで写真のような事が起こると、正直打つ手が限られます。

 

『浮いた塗膜を除去』がベストですが、それは下地を傷つけます。屋根などの場合、これは雨漏りにもなり得るので、何もしないのがベター。

浮いた塗膜は削り、縮んだ塗膜は完全乾燥するまでほっといて、その後に溶剤分が弱めな屋根塗料(水性ベースなど)を塗装する、程度のことしかできないのが現状です。

 

これはお客様に対しては心苦しいのですが、そもそも下塗り選定が良くなかったとはいえ、塗料相性が悪いとなり得る現象なんですよね。

 

そして塗装するまではこの現象が起きないので本当に厄介ですし、いざ起きてしまったあとで、全面剥離や削り出しができない品物です。

 

塗料メーカーも塗替え用塗料を出していてそれを使っても、発生することがしばしばあります。

 

見積もりの段階で屋根に上がって溶剤検査まですることは、一般住宅ではまず行わないですし、塗装屋さん泣かせの現象なのです。

 

下地と旧塗膜の問題ではありますが、前回の塗装が下地と密着しない施工をされている(不良施工)場合でもなるので、現象が起きてからでは何が悪い・誰が悪いとはいえない部分も大きいんですよね。

 

見積の際のリスクの説明・施工前の確認・洗浄やケレンなどのしっかりとした下地調整・正しい塗料選定・試し塗りの実施、上塗り適合性などなど、ここをしっかりできる塗装店さんを選ぶことはすごく難しいです。

 

これができる塗装屋さんが最安値で仕事できるわけないのもありますが、多重請負構造の受注(各リフォーム業者さんからの塗装屋さん施工)だと、これを責任持ってくれるところがないんですよね。

 

皆様におかれましては、塗装作業は奥が深いので、金額や腕も大切ですが、リスクを説明できる塗装屋さんをお選びくださいね。