漆喰への塗装。 ~水性塗料じゃ剥がれます~
2008年2月7日
気温が5℃以下では塗料は感想不良を起こします。ましてや雪なんか降っていますと仕事が出来ません。
おかげさまでこの時期、実測から計算するお見積に加速がつく筒井塗装です。
今、こちらの物件の漆喰部分の塗装工事をさせて頂いております。
これは見積なのですが、漆喰に何かが発生しているようなので、
お見積以前に、状況の解析が必要になっています。
何か、黄色い。
いったいなんでしょうか?
何かを塗ってしまったようで、
黄色い樹脂のようなものが
乾燥してバリバリになっているようです。
割れ方から言って塩化ビニール系ベースの塗料と塗ったようなのですが、
ぼろぼろで漆喰の層が出てきています。
それよか漆喰まで取れかかっているので、余りきれいとはいいにくいです。
漆喰の塗替えも出来ますが、漆喰そのものに塗装は出来ます。
しかし通常の水性塗料は、下塗り材を行っても剥離しますので、やってはいけません。
漆喰への塗装の考え方は「塗料を食いつかせる」か「下地の吸い込みを止め、固める」方法になります。
前者の方法としては「非水エマルション型アクリル塗料」を直に塗る方法、
後者の方法としては「浸透性のエポキシシーラー」で吸い込みを止め、上塗に樹脂塗料を塗る方法、
とがあります。
当然、きれいにはなりますが、前者は吸い込みが激しいと限界があり、後者の場合は漆喰の通気性を殺しかねないので、美観の維持という観点から施工を考えます。
施工はまだ行っていませんが、塗装後の写真と比較できるようにしたいと思います。
塗料は塗っていれば良い、という考えの時もありますし、美観の維持、耐久性の追及、その他の機能・・・といった、さまざまな理由を考え、それでいてお客様の満足の行く金額にすり合わせる、という計算が必要なので、なかなか難しく、
「見積くらいすぐ出せないのか?」
といわれるお客様に対応したいのは山々ですが、
いろんな事象を考えるため、今すぐ金額をご提示、なんてことが出来ないのが、
本来の工事のお見積だと思っています。
お客様のご要望に答えられるよう出来るかぎり頑張りますので、筒井塗装にご用命の際は、
良いものをご提供する気持ちでおりますので、
どうかいくばくかお待ち頂けると幸いです。