現場で使う塗料を作る。
2007年8月2日
塗料を調色して、濾しているところです。
工場からストックを出荷してもらったり、在庫から塗料を使ったり、また調色する必要がある場合には、小口調色の場合、自分たちで塗料を調合したり、ろ過やこしあみでこして使用します。
塗料にごみが入ってしまったり、だまやぶつがでてしまった場合なども、こしあみを使ってろ過します。
特に調色したあとの塗料は、顔料ぶつがあり、これがローラーにくっつくと悲惨な目に合いますので、丁寧にこしていきます。
最近ではストッキング使うことも多くなりました。塗料を濾すにはちょうどよいメッシュ生地なんですよね。こしあみは使ったら洗浄しなくてはいけませんが、ストッキングなら捨てられます。
写真のように、調合や、攪拌した塗料をストッキングにいれ、調色パドル(攪拌棒)に巻いていき、刷毛などで擦るとキメの細かい塗料がポタポタとたれてきます。
ド●ホルン●ンクルを作る人のように、一滴、一滴じっとみてるねん・・・けっこう地味に楽しいです。
こちらの塗料は水性のつやあり塗料を調色してこしていたのですが、ねばっこい塗料は希釈しないでろ過するとえらく手間がかかります。使う粘度も気にしなくてはいけないので、おいそれと希釈剤を入れるわけにはいかないのですが、とても集中力を使う作業です。
塗料って半製品ですから、作業する人が塗料を愛する必要があります。前回、こだわってちゃだめという話をしましたが、こだわるなら、こういうところをこだわってほしいものです。