落書きフォーマットの罪悪感。~せつなさ無限大~
2007年7月19日
落書き消し、承ります。とうたいはじめて早8ヶ月、いろんなところから声をかけて頂いて感謝です。ありがとうございます。
きれいに落ちる物件、なかなかきれいにならない物件さまざまですが、おかげさまで大変喜ばれております。施主様に。
今回も床石畳に落書きされた物件へ行ってきました。
こんな感じで、石畳の上に落書きがされておりました。
それはそれは恋する二人の思い出の1ページなのでしょう。
・・・できれば公共物でない、自分のものに描いていただきたいものです。
やはり、みんなのものを自分勝手な使い方をしてはいけません。
若気の至りといいましょうか・・・自分が段々おっさんくさく思えるので、私事はほどほどに。
で、落書き消しを開始するわけですよ。
薬品をかけては、石畳なので親のカタキのような勢いでこすります。
石畳や無機材質に落書きをされた場合って、表層の落書きは落ちますが、素材にしみこんだ材料は、薬品に溶け出さないので残ってしまう場合が多いんですよね。そんなわけで表層の石を磨きだすつもりで、消していきます。
しかし、消しているうちに、段々寂しい思いが!
「夜親の目を盗んで飛び出し、何とか落ち合うも、
金もおしゃれなところもない、片田舎にあるものは
湖沿いの公園のモニュメント。
二人並んで座って話しているうちに沈黙が。
ふと、もっていたかばんの中にサインペンを取り出し、
落書きをして・・・このようなコメントをしたのだろうなぁ。」
↑落書き消しをしながら妄想中の勤務中の私。
そんな思い出のつまったものを、容赦なく消しまくる私。
・・・ごめんよ!これは私の意志じゃないんだ(段々と輪郭がぼやけ消えていくコメントに語る私)
や、私には・・消さなければいけない使命が・・・。
最初に持っていた「消えてなくなってしまえー」という使命感と「だめだ!俺には消せない!」という罪悪感で段々悲しい気持ちになってしまいました。・・・しっかり消しましたけどね?
こんな感じで。
やはり吸い込みが起きたところはきれいにはならないのですが、とりあえず落書きは大部分がきれいになったので、お仕事終了です。
落書きも美的センスあふれるものだといいんですけどねー。
また、落書きを容認するスペースがあってもいいような気がしますね。
よく、恋人岬など、南京錠がいっぱいあったり、落書きスペースがあったり、案外「落書きをされる」場所って、人が少ないわけではないんですよね。
かえって落書きをしてもよい空間を作るという発想も、色や絵を楽しむ、という発想のひとつだと思います。
汚くなったらまたきれいに塗ればいいわけですしね。落書きしてもよい場所を売り込む、なんてことをやれたら面白いと思うのですが。
落書き消しや、きれいにするなら筒井塗装が一肌脱ぎますから!
落書き消しをする作業員は、せつなさいっぱいで作業をしております。