茨城県土浦市|PAINTPRO TSUTSUI(ペイントプロ ツツイ)|屋根塗装、外壁塗装、お家の塗替え

[刷毛持て]換気扇の油取りは自分でやったらオトクなのか?[天井取付型換気扇の掃除]

2012年5月2日

こんにちわ、筒井塗装です。 さて、久々の「刷毛持て」、今回は換気扇のお話です。 私、事務所近くのアパートに生活拠点がありますが、まめに料理をするほうです。 が、なんとなく暖かくなってきたからか、換気扇の真下にあるガスコンロに油が滴ってくるのです。 天井据付型の換気扇だからフィルターがなく、表は油取してても中まできれいにならないんですよね。ただ、餃子とか焼いてると、部屋中煙だらけで、もう吸煙してないんですよ!換気扇なのに。しかたのないので、換気扇を少しばらしてみたんですが、アパートの換気扇なので、中までギトギトしていて、手の施しようがありません。 というわけで、仕事も夕飯も終わって寝るだけになった状況から一転、換気扇掃除をしてみました。 ・・・取り外している最中に本体ごと取れちゃったってことは、ここだけのお話。 天井据付型換気扇をとったところ天井据付型換気扇をとったところ 換気扇を取り外してみました。 周りのねじを順番通りでなくても、 全部まわせば取れます。 中のパネルだけのねじもあるので、 それを取れば、中だけが外れます。 フィンだけ取れれば十分ですものね。 フィンを取り外しますフィンを取り外します 換気扇フィンの真ん中を回します。 本来ならラチェットなどでまわしますが、 なかったのでペンチでまわします。 回転するボルトナット類は逆ねじになっているので、 通常右回しで絞まるところ、右回しで外します。 換気扇の中換気扇の中 全部ばらすと、 ねじ、 サドル、 フィン、 モーター本体となります。 これいじょうばらすと元に戻らなさそうなので、 これで掃除を始めます。 フィンの中換気扇フィンの中 フィンの中が油だらけです。 これじゃあ吸わないですよね。 回りもギトギトです。 これがキッチン用洗剤では落ちないんです。 で、家庭にあるものでよく落ちるというと、油落とし専用洗剤なのですが、 洗濯するときに使う酵素入りの洗濯洗剤でもいけます。 また、自動車パーツコーナーに売っている、パーツクリーナーやキャブクリーナーでも そこそこ落ちます。 できれば熱湯などに漬け込んだりしてから使うか、 重曹を入れた鍋に突っ込んで煮込むと簡単に(簡単かな?)取れます。 いろいろやってみたのですが、ペンキ屋なので今回はラッカーシンナーを使いました。 フィン洗浄中フィン洗浄中 歯ブラシや、刷毛・ふでを使って、 油を洗っていきます。 溶剤なら結構簡単に取れますが、 ここまでとるにはパーツクリーナーなどが便利かも。 洗濯洗剤でも落ちますが、歯ブラシがギトギトで、 すぐダメになりました。 フィン洗浄後フィン洗浄後 ある程度で諦めるところが 出てきてしまいますが、 まぁ、ここまで落ちればよいでしょう。 さらさらした表面になれば、洗浄終了です。 新聞紙の上などに置き、乾燥させます。 その間に他の本体を洗浄します。 換気扇本体油取り換気扇本体の油取り 洗浄を始めてもよいのですが、 先にへらや皮スキ、ナイフのようなもので、 油を削ぎ落としておくと、 洗浄が楽です。 へらについた油は、洗剤をつけたウエスで ふき取っておきます。 ティッシュのほうが楽かも。 本体洗浄後本体洗浄後 換気扇を洗浄した本体。きれいになりました。 ウエスでふき取りましたが、 モーターなどに水分がつくと、 故障の原因になりますので、 丁寧に作業しました。 ここまでで取り外しから1時間半くらいです。結構かかったかな・・・。(疲れた) 洗浄後全体洗浄後の全体 洗浄して乾いたら、 ばらした手順と逆に 組み上げていきます。 あとは換気扇のあった場所に力技で取り付け、 中のダクトと接続します。 中のダクトは引っかかっているだけなので、 取り付けた穴から手を入れて、 ヒンジに引っ掛けて接続を確認します。 いざ外すとなると、配線を外す羽目になりますが、取付位置を確認して元の位置にすれば大丈夫です。 ちなみに商業として、直結する室内の電気接続工事をする場合には、電気工事士の資格が必要です。 DIYなどは自己責任になりますので注意が必要です。 さて、問題なく取り付ききれいに回るようになりました。 ここで、考えることがあります。 それは「果たして自分でやってオトクなのか?」ということ。 ハウスクリーニング業者だと、換気扇の清掃は10000円程度かかります。 またダクトごと、となるとまぁ、20000円間では行かないと思いますが、その程度は覚悟が必要です。 ただ、家にあるもので洗浄しだそうとすると、最低で ○ラチェットやペンチなど工具。 ○油汚れ落とし専用の洗剤。 ○軍手や手袋 あとはたらいのような大きめの桶か、水をためられるような場所 は必要です。 ギトギトに汚れた油で手が汚れ、その後の部屋汚れも気になり、場合によっては着ている服も汚れる・・・、壊れる可能性も否定できない・・・というリスクを考えると、業者に頼んだほうがオトクなのかな?とは思います。 でも、専用洗剤をこのためだけに買ってきても、3000円でおつりも十分だし、 水溶性のパーツクリーナーなら、洗浄もお湯を掛けるだけと、 まぁ難しい作業ではありません。 ちなみに筒井塗装では、ハウスクリーニング大手の金額のように請け負う自信がありません。 商売で考えると、今回脱脂材として利用したラッカーシンナーは4Lほど使用しましたが、1000円ちょっと、作業時間で2時間程度、 となると5000円程度の人件費がかかります。 作業自体はすぐできるとは思うのですが、お客様のお家にお伺いして、これ単品受注となると、いろんなリスクがあるかと思います。 清掃する場所や道具は、もっと必要だなぁと思うわけです。 まぁ、ハウスクリーニング大手が12000円程度で請け負っていることを考えると、同じ金額ならできるんだろうなぁとも思います。 が、細かいところが完全にきれいになるわけでもないので、難しいところですね。 結論としては 「時間があるなら自分でもできるけど、お金があるなら業者に頼もう!」 というところでしょうか。 ばらしてみてわかりましたが、結構苦労しました。工具が全部あったからよかったけど、家では「あれがない、これがない」になると思いますね。 うーん。これは厄介な品物ですねぇ。 今後も筒井塗装は、日々いろんなものを実験して費用対効果を確認していきたいと思います。