鉄骨階段の見積り。
2007年1月24日
錆と塗装はがれの鉄骨階段の見積にきました。
花のように塗料がはがれてしまう層間剥離が起きている階段です。これは内部の錆が発生するのと、下塗り材が素面に密着してない状態です。
これを塗装するためにははがれる塗膜は可能な限り取り除きたいのですが、やはり予算というものがあって、なかなか最善の工事、というものを実行できなかったりします。
ところで、鉄骨階段の面積ってどう出すか、考えたことがあるでしょうか?
普通は図面を見たり、実測したりしますが、私は図面ではなく実測しています。
でも、実測って本当に大変なんですよね。
しかし、便利な物で「面積係数」なる物が存在してます。
なんでも、一定の面性を計測し、計数を掛けると実測に近い数字になるらしい!まぁ、正確には「塗装手間相当分の面積」なんでしょうけどね。
ちなみに鉄骨階段は、床の裏面の面積×3~5倍だそうで。
で、実際にやってみました!
実測数値=床面積676㎡+手摺総面626㎡=1302㎡
計数計算=
1008㎡(3倍)
1344㎡(4倍)
1680㎡(5倍)
うわー!すごい!!間の4倍で42㎡の誤差!
ほとんどあたりです。
一見すると42㎡ってすごく大きい感じがしますが、約7m四方の面積です。
全周が1.2mのI型鋼35m分だと思えば…。え、わかりにくい?
じゃあ、大きなI型10mの鉄骨が3本半分ってので、わかりますか?w
そんな感じで、数字のパズルを解くことが見積の面白いところです。
…学生のときは、
「面積とか微分積分とか、平方根なんて絶対社会人になってつかわねぇよ!」
と思っていましたが、よもや日常業務で使用するとは…。
もっと勉強しておけばよかったと、見積のたびに哀しくなりますー。