[塗装工事の費用]積算金額のお話[工事金額の考え方]

2021年4月23日

こんにちは、ペイントプロツツイです。

 

今回は、ペイントプロツツイの塗装工事における積算、とくに見積りの根拠から見る、積算の仕方をご説明します。

ちょっと長いですが、

『どうしてこの金額になるのか』

『他の会社と比較すると安い・高いがあるのはなぜか』

『同じ材料・工事内容なのに金額がやたらと差がある、なぜか』

『インターネットの情報がたくさんあって、本当にそうなのか』

を私たちの考え方でまとめました。

ひとつの考え方として、ご参考になれば幸いです。

大前提である

『工事代金はどのように決まっているのか?』

ということをご説明いたします。

 

塗装工事を行うペイントプロツツイでは、基本的に、

 

・労務費(職人が作業を行う作業代金)

・材料費(塗料や養生材など作業に必要な道具の代金)

・諸経費(移動経費や組織を運営するための税金や組織の利益分)

 

この3つで工事代金を積算しております。

 

この金額を元に、施工する面積に応じた金額で、単価を作ることになります。

したがって、よく施工単価などがありますが、

 

『1日で作業する労務単価と、材料費は絶対に必要になるので、1㎡単価が900円だとしても、1㎡だけを塗りに行く作業が900円でできるとは限らない』

という点をご理解いただければと思います。

 

さて、では労務単価についてです

塗装職人に支払う金額、これは給料に相当するものでありますが、

 

塗装作業員の日当というものは全国的な平均や、茨城県での平均額というものが存在します。

 

平均ですので、社会保険の加入状況や法定福利費といった、指定された納税しなければいけないものがあったり、会社によっては未加入だったりすることがあり、当然金額は会社組織によってまちまちになります。

 

 

茨城県での塗装作業人の平均日当は24600円(2019年度)とされ、2005年度で見てみると17500円と、建設業の人材確保や職人の少なさのためか、そこそこ高い、逆に言えば、この金額が塗装職人や塗装作業員を使用する日当、

 

ということになります。

 

一方で、民間工事(リフォームや住宅の工事の場合です)の場合は、

一般的には一人当たり18000円程度が平均とされています。

では、工事内容から、『大体いくらくらいになるか?』ということを考えてみましょう。

 

 

住宅の塗替え工事における塗装工事労務費は、工程にかかる大まかな人数により、

計上することができます。

 

塗装だけで仮設足場を考えないとすると、

仮設足場を設置して開始

・高圧洗浄     大体2人で1日程度

・窓のなどの養生  大体2人で2日程度

・軒天の塗装    大体1人で1日程度

・外壁の下塗り作業  大体3人で2日程度

・外壁の中塗り作業   大体3人で1日程度

・外壁の上塗り作業   大体3人で1日程度

・雨樋や破風など役物の塗装   大体3人で2日程度

・養生を取って手直しや最終仕上げ清掃など        大体2人で1日程度

仮設足場を撤去して完了

こちらの例では、合計で19人工必要とされます。

(形が複雑ならもっと手間もかかりますし、作業しやすければもっと少ない人数で終わります)

 

 

ここに茨城県の塗装労務費単価23,700円を掛けると、450,300円となります。

民間工事の労務単価18,000円を掛けると、342,000円となります。※2018年時

 

塗装作業費用として、最低でも34万円~45万円はかかるよ、ということですね。

(この時点で、業者様によっては塗替え費用が安かったりしますが、まぁ、いろんな理由で安いんだと思います。)

これに、使用する材料、私たちでいう塗料や養生材というものが必要になってきます。

 

素地調整、シーリングやコーキング材、中上塗り塗料、役物に使う塗料、シンナーなどなど。

また、ドリルや研磨紙など、他の現場でも流用できるものや、一回使い捨ての道具もあるわけです。

 

材料屋さんから購入する金額は、メーカーの小売価格よりは安いですが、ホームセンターで市販されている物よりは高いことが多く(製造出荷や小ロット、流動性があるため)、結構高級な塗料は、それなりの料金がかかります。

 

たとえば材料費が20万円かかる、となると、労務費35万円、材料費20万円、合計で55万円、という金額になります。

 

さて、この金額でご提供できるのがお客様にとっては最善なのですが、こちらには会社経費が含まれておりません。

 

建設業の会社経費には、現場管理費と一般管理費の2つがかかります。

現場管理費・・・安全管理の道具や施工管理者の人的費用、ガソリンや車そのものの費用など。

一般管理・・・事務所の運営費用や人的費用など。

 

これは会社の企業努力にもよりますが、

『安定した企業利益は36%程度にするべき』とか、

『建設業の現場管理費は12.72%、一般管理費は8%である』

とか、会社の内部で働く人の費用などは別途経費がかかる、など、色々に方々に意見がございます。

 

たとえば前者では198,000円、後者では69,960円+4400円=74,360円となりますので、

前者は 550000円+234000円で784,000円

後者は 550000円+ 74,360円で624,360円

という金額になってくるわけですね。

 

当然ながら、経費というものは企業努力で下がるものですので、安い業者様や高い業者様がいらっしゃると思います。

いずれにしてもこちらの金額で『塗装会社として健全な塗装工事ができる』ということになります。

 

これには、作業を行うための仮設足場は含まれていないことになるため、別途『仮設足場費』がかかります。

業者によって塗装職人が単管足場で制作するもの、私たちのように足場業者にお願いするところが存在しますが、仮設足場工事には、

・作業労務費として設置作業・解体作業

・仮設足場資材の購入費・維持費といった損料

が計上されます。

 

仮設足場の作業工はとび工(鳶職人さんのことですね)といわれ、

茨城県の場合、2018年度は24300円が平均とされております。

 

設置作業人工が2~3人工程度、解体作業人工は2~3人工程度となります。

 

作業人工の金額としてはおよそ145,800円程度、損料としては30000円~50000円程度で積算することになりますので、よほど大きい建物や複雑な建物でない限り、20万円程度になります。

(私たちの工事にご協力いただいている足場屋さんの場合です)

 

先ほどの塗装工事の費用に足場費用を足しますと、

前者は 784,000円+200,000円=984,000円

後者は 624,360円+200,000円=824,360円

となりますので、82万円~98万円 程度の金額が、

『塗装会社が塗装施工管理を行った場合の住宅塗装で、健全な工事内容で作業できる金額』

ということになります。

 

 

当然、腕の差、こだわり、作業内容、素地状況の良し悪しなどで、作業の手間は変わりますし、会社の運営形式の違い、材料の種類などで金額の差は出てまいります。

 

屋根塗装やベランダの防水塗装などが追加されるともう少し金額が大きくなります。

 

あ、いい忘れましたが、ここの費用とは別に住宅塗装工事をご案内するための

『営業費用』

というものが掛かってまいりますから、あしからず。

 

ペイントプロツツイの場合は、私筒井がそのまま営業・打合せ・ご提案をさせて頂いておりますので、そこまではたくさん営業費用はかからないのですが、その代わり、現場に出ている都合上、多少お時間がかかってしまっている、という事情があります。

 

 

ここにも私たちが行う『ひま割』の根拠があるわけですね。

こちらの考えをもとに、施工単価を積算しておりますので、ご理解いただければと思います。

 

業者様によって、高い安いあることは単純に比較できないものです。

 

作業人数や材料、利益率を圧縮すれば当然安く施工することもできます。

昨今では相見積・見積もり合わせなど、私たちもあえてお願いしたいと感じてはおりますが、

 

『内容が違うんだもの、金額だけでの単純な比較はできないよね』

 

ということは日々感じております。

 

塗装工事にはいろんなやり方があります。

現場の塗装職人が『ここは直したほうが良い』と気づくこともあります。

ですので、お客様にはざっくばらんに

「この金額くらいでやりたいんだけど、できる?」

とぜひご相談いただければと思います。

 

今後とも屋根塗装・外壁塗装のご相談はつくば・土浦のペイントプロツツイへご相談いただければと思いますので、どうぞよろしくお願いいたしますね。