[屋根塗装]モニエル瓦の下地処理[モニエル瓦塗装]
2014年5月9日
こんにちわ、土浦の筒井塗装です。
土浦・つくば、茨城県南を中心に塗り替え工事を行っております、塗装のことなら筒井塗装へどうぞ!
さてさて、連休も終わりまして、当店はロスタイムの休暇もしっかりくつろぎ、
現在5月の物件へ着手しております。
この時期、暇なほうなのですが、今年はおかげさまでめいっぱいな予定です。
6月以降のご予約、お待ちしております。
今回はこちらの写真です。
モニエル瓦の素地調整
塗装屋さんの鬼門であります、
モニエル瓦の塗装です。
モニエル瓦とは、
ぱっと見はセメント瓦の様な、
スラリー層というガラス繊維に似た
構成材でできている屋根瓦です。
これがまた、つい最近まで塗装できなかったという不思議な材質です。
モニエル瓦の表面は、無機材質形と同じなのですが、
スラリー層と呼ばれる表面はガラスのように硬く、通常の屋根塗料ではすぐ剥がれてしまうものです。
すぐとはホントにすぐ!塗った翌日から塗装が剥がれるようなものです!
私も過去、モニエル瓦を塗装して、大失敗をしたことがあり、非常に神経を尖らせております。
通常の無機材質の塗装というものは、
「吸い込ませて密着させる」
という性質を持つ塗料なので、そもそも吸い込まない屋根材には密着しない、という結論になります。
「じゃあ、吸い込ませる用途じゃない塗料を使えばいいんじゃないの?」
と思うでしょ!?
実は、そんな用途の塗料がつい最近までなかったんです!
何かの素材に密着しさえすれば、剥がれることはないのですが、密着した下の層から剥がれるものに対しては、塗料は無力なんです。
しかし、劣化してくると当然吸い込みが発生するわけで、写真のように
「よくわからない塗料でも食いついてしまう」
なんてことがあるので、化け学はホントによくわかりません。
最近は乾式コンクリート(モニエル)専用塗料というものは発売されて、それを塗装すれば、基本的に大きな問題にはならないということがわかってきたので、塗装店さんはそちらを使うようにしております。・・・そういうことを知っているペンキ屋さんは、ね。
写真のように、モニエル瓦であり、さらに旧塗膜がある、つまり一度塗り替えされている屋根、というものが、ホントに厄介です。
モニエル瓦洗浄後
この写真は、先日16KPa(160kg/cm2)の
トルネード洗浄をかけた屋根です。
きれいに洗えてはいるのですが、圧力を掛けたのに、
旧塗膜が剥がれない!
つまり、密着している塗料は、下地と考えられるわけです。
これなら塗り替えという意味では問題ありませんが、
この旧塗膜の下は、スラリー層があるのか・ないのか、
それは見た目ではわからないのです。
さらに旧塗膜の上では、強溶剤と呼ばれる、密着が良い強い塗料を使うことができません。
弱いと、密着に何ある場合がある。
さぁ、困った!となるわけです。
最近の塗料は、弱溶剤型でも強溶剤クラスの密着力もありますので、特に問題ではないのですが、モニエル瓦だけでなく、現場のいろんな事象にあわせても塗料選択が必要になるわけですね。
安い塗り替えも悪いとはいいませんが、こういった現場に合わせた塗料選択をしてくれる塗装店に、塗替えをお願いしてほしいと切に思うわけです。
さて、この現場、またきれいに塗りましたら、公表したいと思いますので、
どうぞご期待くださいね!
茨城でのお家の塗り替え、塗装工事は、筒井塗装へお願いいたしますねー!