モニエル瓦の塗装には気をつけて。
2008年9月1日
最近、パソコンの電源を入れてから見積書を作るのに、ネット巡回という助走をしないと作業ができない筒井です。
おかしい。助走のつもりがあっという間に1時間くらい経っております。
よく波に乗っているときは、「仕事の神様キタ!」とババババっと仕事をするのですが、
波に乗れないと、いつまで経っても作れないんですよね。
困ったもんですよホント。
さて、今日は塗りゃいいってもんじゃないご説明をば。
モニエル瓦の塗装には気をつけて。
モニエル瓦という、乾式洋瓦なのですが、
他店で塗装されたお客様のお話をお聞きしても、
塗装クレームがついてまわります。
モニエル瓦とは、日本モニエル社の乾式洋瓦の商品名でして、本来正確には、「乾式洋瓦」という、基層にスラリー層のある瓦の総称を言います。
見分け方としては、傷をつけたり、瓦の切り口を見たり、とイロイロあるのですが、ぱっと見ただけでは判断の難しい材料です。
このスラリー層のある瓦材、実は塗料がすごくくいつきが悪く、塗ると塗膜が浮いてきてしまうんです。
ちょうど砂の上に塗料を塗ったような、ぽろぽろバリバリになってしまう状態です。
私もずいぶん前にクレームを出したことがあります。
ちょっとだから、とか、塗ってあれば大丈夫、的でかかると、たいていの場合剥離のクレームになる厄介な素材です。
スラリー層に密着する塗料が非常に数が少ないんですね。
写真のように水洗いをしても、下地の層が出てくるまで洗浄しないと密着不良を起こすので、なかなか手間もかかります。
水谷ペイント㈱さんでは、かなり前からこのスラリー層に密着する工法を作って、作業に望めるようにしてくださいました。また同じ塗料でも環境にやさしい塗料という点では水性化をなしえているのでさすがだと思います。
溶剤ながら、溶剤の力を最大に生かした乾式洋瓦への密着力をたもつ、オリエンタル塗料㈱さんも、良い塗料が出ております。
塗料は塗ると綺麗になる反面、どんな塗り方をされているかわからない部分も多いですから、塗料にこだわりのあるペンキ屋さんというお店は下地にも詳しいかと思いますので、色々聞いてみると楽しいですよ。
建築塗装は、塗ればいいってもんじゃないですからね。勉強も技術も大切です。
塗料のご質問や塗装のご相談は、ぜひ筒井塗装をご利用くださいね!
