緊急塗装工事、承れます。現場確認~下地処理編
2007年12月13日
実験水槽の錆を大至急落としたい!
というお客さまの現場です。
筒井塗装では可能な限り、緊急の塗装工事に対応して行きたいと思います。
・・・塗料が乾燥するのを早める事ができないのがとても残念です。
さて、今回は、実験設備品を1週間後使うとのことで、
特急で錆止塗装をしたいとのこと。
しかも入る水分は「塩水」だそうです。
鉄にとって塩水は天敵です!
さぁ、いざ勝負!!
水路は錆どころか、塗膜が浮いています。
最初納めた業者様が自分たちで、
錆止を行ったらしいのですが、水没用ではなかったのと、
下地処理せずに塗ったものなので、半年でバリバリに。
我々の塗料では残存塗膜が邪魔なので、全面撤去することになりました!
錆びていないところはこんな感じできれいです。
だからたちが悪いんですね。
錆びるなら、全面錆びて頂きたいのですが、
たいてい塗膜はこんな風に生きている場合が多いです。
でも、所詮同じ錆びた鉄板。
全面撤去です。
塗膜はがしにはディスクグラインダー!
耳栓、防塵マスク、メガネ、皮手袋、ヤッケと
ほぼ防塵作業着でいざ全面2種ケレンです。
グラインダーは一人で2、3台を連続運転です。
撤去、撤去です。
時間がないので、集塵せず、ペーパーは2㎡で一枚という大盤振舞よう。
おかげで、撤去1㎡の全面撤去を3分くらいで撤去できる超スピード。
一日10㎡しかできなかった、ほかの下請業者さんが「よい仕事してるなぁ」と驚きの表情!
自分も、こんなに早く削れるとは思わなかったので、ちょっと得意げ。
2種ケレンで塗膜撤去後の鉄板面。
こんな感じで素地を出します。
あー、黒皮の上にそのまま錆止を塗っていたようですね。
これは結構剥離原因だったりします。
これは全面削れはしないので、傷をつければよいという状態で進めます。
当然、シンナーで拭いて脱脂します。
ジンクリッチプライマーを塗布します。
ジンク・・・亜鉛末です。
厳密にはエッチングプライマーなども必要になっていくのですが、
上塗りが水没に耐えられる塗料を塗るために有機ジンクリッチプライマーを塗装します。
で、プライマー塗布直後はこんな感じ。
ジンクリッチプライマー塗布後。
塗装後は、こんな感じできれいになります。
ちなみに、使用ジンクリッチプライマーは、
大日本塗料 ゼッタールEP-2です。
ゼッタールEP-2塗布直後です。
ここまでで8時間です。暗くなるのが早いので、ちょっと焦りました。
乾燥すると、きれいなグレーになります。
その上に、水没用塗料を塗ります。
ちなみに、面積は全部で150㎡、
2種ケレン費用が、こちらの現場で約530円/㎡、
ジンクリッチプライマー塗装が600円/㎡/回
という結果になりました!
金額もさることながら、この下地処理なら、前回みたいな剥離はないだろうと思います!
緊急工事であっても、筒井塗装は自信を持って提供できる技術をご提供いたします!!
さて、上塗りが終わったら、また報告できたらよいかなと思います。