軒裏の補修もできます。が!
2007年11月21日
世の中の工事現場の集合時間と、筒井塗装の営業開始集合時間が同じなため、ほぼ現場にはいない筒井塗装です。
冷静に考えてみれば、朝、躯体温度が十分でないのに、塗装を始めちゃう鉄骨塗装ってアレ大丈夫なんでしょうかね?
我々も、ラジオ体操したあと、2時間待機とかありえないので、他の現場と行ったり来たりをしております。
さて、本日は住宅の足場が終了し、軒裏(軒天とも言います)の補修をするべきかどうかのお客様のところに、確認をしております。
軒裏塗装前の傷んだ天井。
天井がベニヤ張りの上に塗装されてます。
内側に水が入って、傷んだようです。
釘も錆びてるし、このままでは塗ってもあまり持ちません。うーん。
筒井塗装の補修工事の考え方の考察です。
さて、写真でお分かりになるかと思いますが、軒裏の角は、破風の切れ目から水がまわることが多く、腐りやすいです。
・・・お客様の物件によっては屋根からの雨漏りの可能性もありますけどね。
こちらのお客様の場合は、破風から水を吸い上げたようです。
で、傷む前なら塗装するときれいになりますが、ベニヤ板やプリント板の場合、表面がざくざくになってしまって、塗装に耐えられる下地ではなくなってしまいます。
まして腐っていると、ぼろぼろになっていくので、あまりそのままにしておくわけにもいかず、補修しましょうか、ということになります。
しかし、軒天は天井であり、雨風を防いで壁への水分をはじく以外、(空気を循環させる機能はあることにはありますが)あんまり見た目に問題なければ、いじらなくてもよい場所です。
いじらなくてよい=お金をかける必要がない
イコールってのも変な話ですが、少なくても部分補修程度で十分、というのが、今までの経験で思います。
今回、・・・こういう一部分の傷み、というのがやっかいで、補修をし始めてしまうと、「どこまでも」いってしまうのです。
きれいになっていくことを考えると、「じゃあ同じ時間の経過した板は問題ないわけないじゃない?」という考えにもありますし、本当に必要なところは「腐っている一部分の補修」なわけですし。
リフォームを仕事にしている側は、工事が大きくなればなるほどありがたいですが、正直私はそういう「傷んでいるからどんどんやっちゃいましょう」という金ヅル方式は好きじゃありません。
かといって、部分補修では垢抜けないと申しましょうか、やはり新品にはかないません。
難しいですねー。
こちらのお客様の場合、周りの軒裏の釘が錆び始まっているので、そろそろ交換してもよい時期ではあるのですが、7割は塗装可能なので、それまたご提案が悩むところです。
さて、直し方としては、傷んでいるところは撤去しますが、それ以外の板は
①全撤去して新規取付
②残して再塗装(なにもしないで掃除・塗装)
③傷んでいないところをそのまま下地として使う(全部新規取付)
という方法があるでしょうか。
金額的にも施工的にも一番安上がりなのは、上に貼り付けてしまう工法です。悩んでいることないですからね。
しかし、撤去をしないので、破風との面がぴったり(ツライチ)になってしまいます(厚さが出ます)。
残して再塗装では、剥離の可能性が否定できないですし、全撤去ではゴミや時間がかかったりします。
きれいにするだけなら問題ありませんが、水の入った位置も確認しておきたいですし、塗装前にやらなきゃいけないことが山済みです。
お金をかけずに行うか、徹底的に工事をするか。
この判断はお客様に依存するしかありません。
そりゃ全交換のほうがいろんな意味で安心ですが、その必要性が100%あるわけじゃないために、「お金かけたくない私」としてはオススメするのが申し訳なくて、困るところです。
お家ってそんな簡単に傷まないですからね。
ただメンテナンスはしっかりと、調べた上での工事をおススメいたします。
・・・ちなみに、筒井塗装、こういった提案などは無料にて行っております。お見積もり等も出します。
こちらのお客様の場合は、工事前に確認することになっておりましたが、そういう工事の進め方ができるのも、末端の塗装店だからできることです。大手さんでは細かく動けませんし、リフォーム屋さんでは工事したがってしまうので、相談のできる工事店にご相談されるのがよいかと思います。