駐車場天井の塗装を行っています。
2007年7月4日
梅雨時、なかなか天気がよくなくて、塗装できないでいますが、雨の影響を受けなければ問題ありません。そんなわけで住宅ビルの一階駐車場の天井塗装にきております。
天井を簡易的なウォーターブラストしています。
錆と埃がいっぱいの鉄骨の下地処理なんですが、
まずケレン作業をするか、
清掃をするか、
で悩んでいましたが、こんな方法でやってみました。
作業前の砂っぽい天井です。
天井のデッキプレートが、すごく錆びているんです。
錆びてるだけならケレンすればよいだけなんですが、問題は砂埃とデッキプレートの形状。これが凹凸で、機械ケレンにむきません。当然手ケレンではあまり落ちません。
また、砂埃がひどく、ブロアーで飛ばすと埃だらけになって、あんまり効率がいいとはいえません。
だからといって掃除機をまわしながら、じゃ何日たっても終わらない。
じゃあ、洗浄かけちゃおうか?という結論に至りました。
しかし、洗浄にもいろいろありまして、本来、洗浄をしてから清掃(又はケレン作業)になる工程なのです。
ケレンしてから水をかけたらまた錆びちゃいますからね。
でも、作業としてはケレンした後のごみを、洗い流せれば作業にロスがないわけです。洗浄さえしてきれいになれば塗料は乗りますからね。
でも、それをやってたら、技術屋としての名が廃る!
そんなわけで、楽に、ケレンと埃落としができる方法はないかと考え付いたのは、ウォーターブラスト。
・・・職人さんが、水で削りだしたほうが早い。と言ったので、そうすることにしました。
普通のウォーターブラストは1000~1500kくらいで削りますが、住宅塗装に使われる洗浄機はせいぜい150k止まり。
それにトルネードと言われる水の出口を絞って、渦巻き状に発射するアタッチメントをつけます。
表面圧力は1.5倍~2倍程度になるそうです。
これで洗浄すれば、錆びや傷んだ塗膜は取れてしまいます。
取れないものは、下地と密着しているわけですから、そのまま「下地」と捉えられることができますので、清掃とケレンが一度にいけます。
で、洗浄し終わったところがこちら
埃も浮き錆もきれいにとれます。(写真じゃわかりにくーい。)
当然、乾いて塗るときにはまた目荒らしはしなきゃいけませんけど、下地処理にかける時間がずいぶん圧縮できます。
ウォーターブラストと言うほどのものではありませんが、通常の洗浄よりははるかにきれいになりますし、素面まで磨きだしてくれるので、かなり便利で、ペンキ屋さん同士では、重宝しているノズルです。
これが乾かしたら錆止の塗装に入りますので、またの中継をお楽しみにー。